YuruGadget
ガイド · 2026-03-28

Claude Code 初期セットアップ完全ガイド — インストールから実戦投入まで

はじめに

Anthropic が提供する Claude Code は、ターミナルから直接 Claude を呼び出してコーディング支援を受けられる CLI ツールです。エディタ拡張とは違い、ファイル操作・Git 操作・シェルコマンド実行まで一体化しているのが最大の特徴。

この記事では、インストールからプロジェクト単位の設定、日常的に便利なカスタマイズまでを順を追って解説します。


1. 前提条件を確認する

Claude Code を動かすために必要なのは以下の 3 つだけです。

項目 最低要件 推奨
Node.js v18 以上 v20 LTS 以上
OS macOS / Linux / WSL2 macOS (Apple Silicon)
Anthropic アカウント Max プラン Max プラン

Node.js のバージョンは次のコマンドで確認できます。

node -v
# v20.x.x 以上であれば OK

もし古い場合は Homebrew なら brew install node で最新版が入ります。


2. インストール

npm のグローバルインストールが最もシンプルです。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストール後、バージョンを確認しましょう。

claude --version

正常にバージョンが表示されれば OK です。

アップデート

Claude Code は起動時に自動アップデートを試みます。手動で更新したい場合は同じコマンドを再実行するだけです。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

3. 初回起動とログイン

任意のディレクトリで claude と入力して起動します。

cd ~/your-project
claude

初回起動時に Anthropic アカウントへのログインが求められます。ブラウザが自動で開くので、認証を完了させてください。認証情報は ~/.claude/ 以下に保存されるため、次回以降は自動ログインになります。


4. CLAUDE.md — プロジェクトの説明書を書く

Claude Code が最初に読み込むのが、プロジェクトルートに置く CLAUDE.md というファイルです。ここにプロジェクト固有のルールや構成を書いておくと、Claude がコンテキストとして常に参照してくれます。

# プロジェクト名

## ビルドとテスト

\```bash
npm install
npm run dev    # 開発サーバー
npm test       # テスト実行
\```

## フォルダ構成

- src/        — メインソースコード
- tests/      — テストファイル
- docs/       — ドキュメント

## 注意事項

- APIキーは .env で管理。コミットしない
- テストは必ず通してからコミット

ポイント

  • ビルドコマンドを書いておくと、Claude が自発的にビルド確認してくれる
  • やってはいけないことを明記すると事故が減る
  • 長すぎると逆効果。A4 1 枚分くらいが目安

5. settings.json — グローバル設定

~/.claude/settings.json に全プロジェクト共通の設定を書きます。

{
  "model": "opus",
  "autoMemoryEnabled": true
}

主要な設定項目

キー 説明 おすすめ値
model 使用モデル "opus" (最高性能)
autoMemoryEnabled 自動メモリ機能 true

モデルは opus / sonnet / haiku から選べます。日常的なコーディングでは sonnet がコスパ良く、複雑なリファクタリングや設計相談には opus が向いています。


6. Hooks — 自動化の仕組み

Hooks は Claude Code のイベントに応じてシェルコマンドを自動実行する仕組みです。settings.json に記述します。

{
  "hooks": {
    "Stop": [
      {
        "matcher": "",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": "osascript -e 'display notification \"完了しました\" with title \"Claude Code\"'"
          }
        ]
      }
    ],
    "Notification": [
      {
        "matcher": "",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": "osascript -e 'display notification \"入力が必要です\" with title \"Claude Code\"'"
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

この例では、Claude が作業を完了したとき・入力を求めているときに macOS の通知を飛ばします。長い処理を走らせて別の作業をしているときに特に便利です。

よく使う Hook イベント

イベント タイミング
Stop Claude がレスポンスを完了したとき
Notification ユーザーの入力を待っているとき
PreToolUse ツール実行の直前
PostToolUse ツール実行の直後

7. ステータスライン

ターミナル下部に表示されるステータスラインもカスタマイズできます。

{
  "statusLine": {
    "type": "command",
    "command": "~/.claude/statusline.sh"
  }
}

シェルスクリプトで自由に情報を表示できます。モデル名、コスト、Git ブランチなどを表示するのが定番です。


8. Memory — 会話を超えた記憶

autoMemoryEnabled: true にしておくと、Claude が会話の中で重要だと判断した情報を ~/.claude/projects/ 以下に自動保存します。

記憶される情報の例:

  • ユーザーの技術スタック・経験レベル
  • プロジェクト固有のルールや制約
  • 過去のフィードバック(「こうしないで」「これは良かった」)

次の会話で同じプロジェクトを開くと、過去の記憶が自動的に読み込まれます。これにより、毎回同じ説明をする手間が省けます。

手動で記憶させる

「これを覚えておいて」と明示的に伝えることもできます。

remember: テストは jest ではなく vitest を使う

9. MCP サーバー連携

MCP(Model Context Protocol)を使うと、外部ツールとの連携が可能です。Figma、GitHub、Slack など公式プラグインが用意されています。

Figma 連携の例

Figma の URL を Claude に渡すと、デザインを読み取ってコードに変換してくれます。

このFigmaのデザインを実装して:
https://www.figma.com/design/xxxxx/...

プラグインのインストール

/plugin install frontend-design@claude-plugins-official

マーケットプレイスから公式プラグインを選んでインストールできます。


10. 日常的なワークフロー

セットアップが済んだら、あとは使い込むだけです。よくある使い方をいくつか紹介します。

バグ修正

このエラーを修正して:
TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'map')

エラーメッセージを貼るだけで、Claude がファイルを探索し、原因を特定して修正してくれます。

リファクタリング

src/utils/ 以下の関数を TypeScript に変換して。
既存のテストが通ることを確認してから。

大規模な変更も、指示を明確にすれば一度に処理できます。

コミット

/commit

スラッシュコマンドで変更内容を分析し、適切なコミットメッセージを自動生成してくれます。

PR 作成

この変更でPRを作成して

gh コマンド経由で GitHub にプルリクエストを作成。タイトルと本文も自動生成されます。


まとめ

ステップ やること
1 Node.js v18+ を確認
2 npm i -g @anthropic-ai/claude-code
3 claude で初回起動・ログイン
4 CLAUDE.md を書く
5 settings.json で model / hooks を設定
6 Memory を有効化
7 必要に応じて MCP / Plugin を追加

最初の 30 分で基本セットアップは完了します。あとは実際のプロジェクトで使いながら、CLAUDE.md を育てていくのが一番の近道です。

Claude Code は「AIペアプログラマー」というより「もう一人のチームメンバー」に近い存在です。プロジェクトの文脈を理解し、記憶し、次の会話に活かしてくれる。その基盤となるのが、この初期セットアップです。

ぜひ今日から試してみてください。