
Claude Code 初期セットアップ完全ガイド — インストールから実戦投入まで
はじめに
Anthropic が提供する Claude Code は、ターミナルから直接 Claude を呼び出してコーディング支援を受けられる CLI ツールです。エディタ拡張とは違い、ファイル操作・Git 操作・シェルコマンド実行まで一体化しているのが最大の特徴。
この記事では、インストールからプロジェクト単位の設定、日常的に便利なカスタマイズまでを順を追って解説します。
1. 前提条件を確認する
Claude Code を動かすために必要なのは以下の 3 つだけです。
| 項目 | 最低要件 | 推奨 |
|---|---|---|
| Node.js | v18 以上 | v20 LTS 以上 |
| OS | macOS / Linux / WSL2 | macOS (Apple Silicon) |
| Anthropic アカウント | Max プラン | Max プラン |
Node.js のバージョンは次のコマンドで確認できます。
node -v
# v20.x.x 以上であれば OK
もし古い場合は Homebrew なら brew install node で最新版が入ります。
2. インストール
npm のグローバルインストールが最もシンプルです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
インストール後、バージョンを確認しましょう。
claude --version
正常にバージョンが表示されれば OK です。
アップデート
Claude Code は起動時に自動アップデートを試みます。手動で更新したい場合は同じコマンドを再実行するだけです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
3. 初回起動とログイン
任意のディレクトリで claude と入力して起動します。
cd ~/your-project
claude
初回起動時に Anthropic アカウントへのログインが求められます。ブラウザが自動で開くので、認証を完了させてください。認証情報は ~/.claude/ 以下に保存されるため、次回以降は自動ログインになります。
4. CLAUDE.md — プロジェクトの説明書を書く
Claude Code が最初に読み込むのが、プロジェクトルートに置く CLAUDE.md というファイルです。ここにプロジェクト固有のルールや構成を書いておくと、Claude がコンテキストとして常に参照してくれます。
# プロジェクト名
## ビルドとテスト
\```bash
npm install
npm run dev # 開発サーバー
npm test # テスト実行
\```
## フォルダ構成
- src/ — メインソースコード
- tests/ — テストファイル
- docs/ — ドキュメント
## 注意事項
- APIキーは .env で管理。コミットしない
- テストは必ず通してからコミット
ポイント
- ビルドコマンドを書いておくと、Claude が自発的にビルド確認してくれる
- やってはいけないことを明記すると事故が減る
- 長すぎると逆効果。A4 1 枚分くらいが目安
5. settings.json — グローバル設定
~/.claude/settings.json に全プロジェクト共通の設定を書きます。
{
"model": "opus",
"autoMemoryEnabled": true
}
主要な設定項目
| キー | 説明 | おすすめ値 |
|---|---|---|
model |
使用モデル | "opus" (最高性能) |
autoMemoryEnabled |
自動メモリ機能 | true |
モデルは opus / sonnet / haiku から選べます。日常的なコーディングでは sonnet がコスパ良く、複雑なリファクタリングや設計相談には opus が向いています。
6. Hooks — 自動化の仕組み
Hooks は Claude Code のイベントに応じてシェルコマンドを自動実行する仕組みです。settings.json に記述します。
{
"hooks": {
"Stop": [
{
"matcher": "",
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "osascript -e 'display notification \"完了しました\" with title \"Claude Code\"'"
}
]
}
],
"Notification": [
{
"matcher": "",
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "osascript -e 'display notification \"入力が必要です\" with title \"Claude Code\"'"
}
]
}
]
}
}
この例では、Claude が作業を完了したとき・入力を求めているときに macOS の通知を飛ばします。長い処理を走らせて別の作業をしているときに特に便利です。
よく使う Hook イベント
| イベント | タイミング |
|---|---|
Stop |
Claude がレスポンスを完了したとき |
Notification |
ユーザーの入力を待っているとき |
PreToolUse |
ツール実行の直前 |
PostToolUse |
ツール実行の直後 |
7. ステータスライン
ターミナル下部に表示されるステータスラインもカスタマイズできます。
{
"statusLine": {
"type": "command",
"command": "~/.claude/statusline.sh"
}
}
シェルスクリプトで自由に情報を表示できます。モデル名、コスト、Git ブランチなどを表示するのが定番です。
8. Memory — 会話を超えた記憶
autoMemoryEnabled: true にしておくと、Claude が会話の中で重要だと判断した情報を ~/.claude/projects/ 以下に自動保存します。
記憶される情報の例:
- ユーザーの技術スタック・経験レベル
- プロジェクト固有のルールや制約
- 過去のフィードバック(「こうしないで」「これは良かった」)
次の会話で同じプロジェクトを開くと、過去の記憶が自動的に読み込まれます。これにより、毎回同じ説明をする手間が省けます。
手動で記憶させる
「これを覚えておいて」と明示的に伝えることもできます。
remember: テストは jest ではなく vitest を使う
9. MCP サーバー連携
MCP(Model Context Protocol)を使うと、外部ツールとの連携が可能です。Figma、GitHub、Slack など公式プラグインが用意されています。
Figma 連携の例
Figma の URL を Claude に渡すと、デザインを読み取ってコードに変換してくれます。
このFigmaのデザインを実装して:
https://www.figma.com/design/xxxxx/...
プラグインのインストール
/plugin install frontend-design@claude-plugins-official
マーケットプレイスから公式プラグインを選んでインストールできます。
10. 日常的なワークフロー
セットアップが済んだら、あとは使い込むだけです。よくある使い方をいくつか紹介します。
バグ修正
このエラーを修正して:
TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'map')
エラーメッセージを貼るだけで、Claude がファイルを探索し、原因を特定して修正してくれます。
リファクタリング
src/utils/ 以下の関数を TypeScript に変換して。
既存のテストが通ることを確認してから。
大規模な変更も、指示を明確にすれば一度に処理できます。
コミット
/commit
スラッシュコマンドで変更内容を分析し、適切なコミットメッセージを自動生成してくれます。
PR 作成
この変更でPRを作成して
gh コマンド経由で GitHub にプルリクエストを作成。タイトルと本文も自動生成されます。
まとめ
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1 | Node.js v18+ を確認 |
| 2 | npm i -g @anthropic-ai/claude-code |
| 3 | claude で初回起動・ログイン |
| 4 | CLAUDE.md を書く |
| 5 | settings.json で model / hooks を設定 |
| 6 | Memory を有効化 |
| 7 | 必要に応じて MCP / Plugin を追加 |
最初の 30 分で基本セットアップは完了します。あとは実際のプロジェクトで使いながら、CLAUDE.md を育てていくのが一番の近道です。
Claude Code は「AIペアプログラマー」というより「もう一人のチームメンバー」に近い存在です。プロジェクトの文脈を理解し、記憶し、次の会話に活かしてくれる。その基盤となるのが、この初期セットアップです。
ぜひ今日から試してみてください。